モンドセレクションはなぜ日本で人気があるのか?その効果から見る人気の秘密とは?

モンドセレクションの公認エージェントとして活動を行い、10年となりました。
弊社は、Webのマーケティングを主として活動しておりますが、ECやD2Cビジネスを行っている企業にとって集客、購入率、客単価という主要KPIは重要課題になっています。

その中でも、集客は広告やSNSなどを活用し、人を集めるだけを考えるとお金で買えるのが現状。
しかし、購入率や客単価については、ユーザーが商品購入の意思決定を行う理由付けが必ず必要になります。

例えば、資生堂のSK-Ⅱと聞けば、高級なスキンケアブランドとだれもが想像できます。それはTVCMや販売店の多さ、有名女優をキャスティングし、ユーザー認知度を向上させるためのPRを大量の資金を投じ継続して行っているからこそ生まれているブランド力です。

しかし、新規でマーケットインをする企業様や、新製品をアピールしたい企業様にとって、認知度を一気に押し上げる施策というのはなかなかないもの。かつ、巷に競合他社の製品も多く、口コミやレビュー等でも勝てない中で、商品自体をどのように買ってもらうかという「購入率(CVR)」の向上の壁に当たります。

ユーザーは、商品を購入するまでに8回の検索行動を行うと言われています。タッチポイントが広告だとしても、今まで見たことがない商品を衝動買いという概念は昔に比べ格段に減りました。
スマートフォンの普及による、インターネットリテラシーの向上も背景にあるのではないでしょうか?

Amazonのデータによると、レビューを見て購入するユーザーが80%と言われています。
それだけ商品の信ぴょう性や、期待を購入前から模索し、お金を使ってもいいと言われる商品をユーザーは選択しているのです。

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日本人が権威に弱い理由

日本人が権威や認証に対して価値を感じやすい理由は、歴史的、文化的、社会的な背景によるものが多くあると思っています。

①集団主義と同調圧力

日本は集団主義的な社会であり、他者と調和を保つことが重視されます。

権威ある存在や第三者機関が「良い」と認めたものに対しては、多くの人が同調し、信頼を置く傾向があります。これは、個人の判断よりも集団の意見や評価に価値を置く文化が影響しているためです。

このため、権威ある評価や認証は、安心して選べる指標として受け入れられます。

②歴史的背景:封建制度や身分制度

日本には長い間、封建制度や身分制度があり、上下関係が厳格に決まっていました。

この歴史的な背景が「上の者を尊重する」という意識に影響を与えています。

現代でも、上司や年長者、さらに公的な機関や権威のある存在に対して尊敬や信頼を持つ文化が根強く残っているため、権威が示す「良し悪し」に従いやすい傾向があります。

③ルールや規範を重視する文化

日本は、他国と比べても「ルールや規範を守ること」に価値を置く文化です。

多くの日本人は、曖昧なものよりも基準が明確で信頼できるものを好む傾向にあります。

したがって、権威や第三者の認証があると、一定の基準が保証されていると感じ、安心して選べると考えます。こうした文化が、権威や認証を好む傾向を強めています。

④社会の安定志向

日本社会には「安定」を重要視する風潮があります。

リスクを避け、できるだけ安全で確実な選択をすることが尊ばれます。権威ある機関の認証や受賞歴は、製品やサービスに対して「安全で信頼できる」という印象を与え、リスクを最小限にするための一つの目安となります。

多くの日本人が安定を求めるため、権威を頼りにする傾向が強まります。

⑤教育とメディアの影響

日本の教育は、権威や規範に従うこと、協調を重んじることを強調する面があり、権威に対して敬意を払う価値観が醸成されています。

また、メディアも「認証」「受賞」などのラベルを強調し、権威ある情報を積極的に流す傾向があるため、消費者の購買意欲に大きな影響を与えます。教育とメディアを通して、権威を信頼する価値観が強化されていると考えられます。

⑥日本独自の「お墨付き文化」

日本には、「お墨付き」という文化があります。信頼のおける人や機関からの承認を受けると、他者からの評価や安心感が増すという文化です。

例えば、「○○大臣賞」「アットコスメNo.1」や「モンドセレクション金賞」などのラベルは、商品やサービスが信頼できることの証とみなされ、消費者にとって大きな価値を持ちます。こうした「お墨付き」文化が根付いているため、権威ある認証や受賞歴があるものが好まれる傾向があります。

モンドセレクションは2025年度で64年周年を迎えます。モンドセレクションがベルギーで設立されて以後、日本からのエントリーは非常に多かったと言われています。

上記のような文化的な背景や、歴史的な背景があり、モンドセレクションは日本企業がマーケティング戦略として利用するケースが多いのではないでしょうか?

企業におけるモンドセレクション受賞の魅力

日本企業にとって、国内で競合優位性を持つ施策としてモンドセレクションは多くの企業様に貢献しています。
一部、ユーザーの中ではモンドセレクションという言葉だけで、「胡散臭い」「本当に審査をしているの?」「お金で買える賞なのでは?」というお声もありますが、実際エントリーを行っている企業様では以下のような効果を感じてエントリーを行っている企業様も多くいらっしゃいます。

ブランド価値の向上

モンドセレクションの受賞は、国際的な品質評価機関による認定を意味します。
この認定を受けることで、ブランド全体の価値が向上し、他の競合製品との差別化が図れます。

  • 高品質の証明:製品が厳しい審査基準をクリアしていることを示すため、消費者に「信頼できる製品」という印象を与えます。
  • プレミアム感の演出:モンドセレクションのロゴや受賞歴を製品に表示することで、高級感や特別感を訴求できます。
  • 海外市場へのアプローチ:国際的な評価であるため、海外の消費者やパートナー企業に対してもブランドの信頼性を示す材料となります。

販売促進効果

モンドセレクション受賞歴を広告やパッケージ、プロモーションに活用することで、販売促進につながります。

  • 購買意欲の向上:「モンドセレクション金賞受賞」などのラベルを製品に付けることで、消費者の購買意欲を刺激します。特に、食品、飲料、化粧品など品質を重視される製品で効果が高いです。
  • プロモーションの素材:受賞歴を利用して、「受賞記念キャンペーン」「限定セット」などの販促イベントを展開できます。
  • 店頭での目立ち:パッケージに受賞ラベルを付けることで、店頭での視認性が向上し、消費者の目を引きやすくなります。

顧客の信頼性向上

モンドセレクション受賞は、製品の品質や安全性が第三者機関によって保証されていることを意味します。これにより、顧客からの信頼性が向上します。

  • 新規顧客の獲得:権威ある認定を受けた製品は、初めての顧客でも安心して購入する動機になります。
  • リピーターの増加:受賞歴を通じて信頼性が高まると、顧客はリピート購入しやすくなります。
  • 口コミ効果:「金賞を受賞した商品」として口コミやSNSで話題になることで、顧客基盤の拡大につながります。

社員や取引先への信頼感の向上

モンドセレクション受賞は、社内外の関係者に対してもポジティブな影響を与えます。

  • 社員のモチベーション向上:受賞により、自社製品が国際的に評価されたことが証明され、社員の誇りやモチベーション向上につながります。
  • 取引先との関係強化:小売業者や流通業者に対して、受賞歴は品質を保証する材料となり、ビジネス交渉や契約での優位性を確保できます。

海外展開への後押し

モンドセレクションは国際的な品質評価機関であり、受賞歴があることで海外市場での信用力が高まります。

  • 輸出拡大:海外の消費者やパートナー企業に対し、品質の高さを示すアピールポイントとして活用できます。
  • 現地パートナーの信頼獲得:モンドセレクション受賞を通じて、現地の代理店や小売業者との取引をスムーズに進めやすくなります。
  • 国際的なブランド力の強化:世界的な評価を受けた製品として、現地市場での競争力を高めることができます。

競合との差別化

市場には似たような製品が多数存在しますが、モンドセレクション受賞歴があることで、競合他社製品との差別化を図ることができます。

  • 顧客の選択基準に優位性を提供:消費者が製品を選ぶ際、「金賞」「銀賞」などのラベルが、他製品に対する優位性を明確に示します。
  • 価格競争を回避:品質の高さが証明されているため、単なる価格競争ではなく、プレミアム価格を維持しやすくなります。
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