楽天市場に出店するメリット・デメリット
●楽天市場という市場
楽天市場は、2010年〜飛躍的な売上推移を見せ、今となれば流通規模1兆円を超えるインターネットショッピングモールとなりました。
その背景には、勿論システム的な開発スピード、出店店舗数の拡大、ECコンサルによる営業支援も有ります。
ただ、出店店舗数が増えれば競争も激化する。自然の道理です。競争を激化すれば売れ筋商品の値下げが繰り広げられます。そんな中できあがった市場は2:8の法則。2割の商品で8割の売上を創出する。もっと掘り下げると、2割の会員が8割の流通総額を創出しています。
その中で勝ち続けるのはもはや至難の業でしょう。
●楽天市場の販売手法
ECでは売上と相関関係がある項目が「商品点数」「新規の獲得人数」とされています。
他のモールでは、Amazonは商品登録数、zozotownはカテゴリ数(ブランド数)に依存しています。商品が増えれば商品URLが増え露出が増えます。zozotownはカテゴリが増えれば商品が増えます。ただ、極端な説明をすると1ブランドで商品が増え続けても顧客は限界値を迎えます。なので、相関はカテゴリにしています。
楽天市場では、新規と売上の相関を武器に営業活動を強化してきました。ただ、それはリピート率を考慮した相関であり、仮に100人購入しても30人のリターンが半年以内になければ収益が後ろに長引いてしまいます。それが今の現状です。
新規を獲得するには、広告・検索対策・商品点数の向上しか楽天はないのです。
クライアント様の中で、広告は使いたくないんですが・・?というお声をよく頂きます。我々は、クライアント様の財産(※1)によって判断をしますが、広告を使わず売上を向上させるのは今の楽天市場では困難に近いという判断です。
※1)財産・・・メールアドレス数、レビュー件数、商品登録数、UU数
ショップへの入口は、検索・広告・メールの3つです。
そのため、メールアドレスが無ければ、検索・広告の2つに絞られます。
かつ、レビュー件数が無い場合、検索優位性が低くなります。競合が多ければ多い程低くなります。
そうなると広告しか顧客に触れる機会はなくなるのです。
●なぜ楽天に出店するのか?
安易なお考えで、楽天に出店する事は危険です。毎月5万円の出店料金を払い、売上が1万や0円の店舗様は数万といらっしゃいます。
その背景を知らず、楽天だから売れるという判断はやめて、自社のカラーミーショップやメイクショップで作成し徐々に売上をあげていく方法をオススメ致します。